一昨年、四天王寺で買った高さ10cm程のたぬきの醤油差し。アーッて叫んでいるような顔を一目見て気に入ってしまった。デカイ通い徳利を背負い通帳を胸から下げている。
記号的には信楽焼きのたぬきだけど信楽焼ではあるまい。
統制陶器の岐番のに似ている気がする。
通い徳利の後ろには右横書きで「高級醤油」「小林慶藏醸」と商標のマークが入っている。これだけ手掛かりがあるのだからすぐにわかるだろうと思って調べてみたけどさっぱりわからなかった。少なくとも戦前のものではあるだろう、うん。どうも蓋が欠品の様だ。
陶製なのかコルク栓なのか不明。
徳利の中に入れた醤油は口からダバーっと出てくる(笑)
時々実用するけど案外キレがよく滴が垂れない。
意匠だけでなく実用もしっかり考えているのだ。